日常と非日常の狭間で

先日(といってもこの記事を書いたのは半年くらい前)、公式に紹介されていたnoteを読んだ。

コンテンツ飽和時代、人生を着実に退屈にする「効率重視のパラドックス」を乗り越えるためのたったひとつの冴えたやりかた。|晶文社

 

選択肢が多すぎると選択すること自体が億劫になり、選択したものに対する幸福度も目減りする。

頑張って最善の選択肢を選んだとしても、他の選択肢が良かったような気がしてしまう。

ならばいっそ、最善を選ぶことを諦め、選択そのものを楽しもうという話。

名文だと思う。

 

選択肢が多すぎると、確かに選ぶこと、もっと言えば調べること自体が面倒になる。そしてなにより、無難な選択肢を選んでしまうことにつながる。

近年は、あらゆるサービスでレコメンド機能が働き、おすすめが表示される。その中から選ぶとなるとなおさらだろう。

もちろん、選択肢が多いこと自体は悪いことではない。

ごく限られた選択肢しか与えられなければ、それはそれで選ぶ楽しさから遠ざかる。

 

「情報を消費する」という言葉もある。選択肢が多いことは、情報が多いこととほぼ同義である。

評価が高いから美味しく・面白く感じるということも、無意識的にはあるだろうし、映画などでは、後から調べてみると意外な感想と出会えたりすることもある。

 

だが、noteでも言及されているとおり、「未知の絶景」と出会えなくなってしまうのである。

同じコンテンツでも、おすすめされたか自分で選んだかで幸福度は変わる。

そして、適当に選んだ選択肢が、たまたま自分にとって最善だった時だけ、幸福度は最大になる。それが「未知の絶景」だ。

 

あらかじめガチガチに予定を組んだ旅行も楽しい。

絶景スポットとして紹介されていた所に実際に赴くと、確かに良い景色を見ることができるし、それも貴重な経験だ。

だが、本当に心に強く残る景色は、案外ふと出会った景色だったりする。

旅行が趣味の私の心に強く残る景色は、ふと立ち寄った飯井という集落の景色だ。

 

最良の選択肢を選ぼうとすることで疲弊してしまうのだから、最良を選ぼうとしなければいいというのが、noteで述べられていることだ。

だが、実際に全ての場面でそうすることは難しいだろう。

自分ひとりなら適当に選ぶことも自由だが、人と一緒ならそうもいかない。

お互いが自由な選択を楽しめる人間だったとしても、事前に約束をする以上、アレコレと調べる必要が出てくることになりやすい。大人数であればなおさらである。

そしてその選択は、参加者が不快な思いをしないよう、最良の選択肢を目指すものになるだろう。

 

生活の多くの場面では、このような選択に迫られることとなる。

だからこそ、自分ひとりの時や、気のおけない人と旅行に行った時など、自由な選択をする心構えを持ちたい。

日常で選択をすることが多いのだから、非日常的な選択を取り入れ、心に残る絶景に会える機会を逃さないようにしたいと思った。

一年の計は元旦にあり

元旦は寝てたら終わってました

 

 

①簡潔で伝わりやすい話し方を身に着ける

自分の考えをすべて伝えることは割とできるし、自分の中では筋が通っている話をしているのだけれど、相手には自分が組み立てたロジックの前提がないので、相当正しく処理してもらわないと正しく伝わらない。

だからこそ、適当なところで区切って相手に確認や質問をさせる時間を作ったりということもするべきだし、それはある程度しているつもりではある。

ただ、それとは別軸で、そもそも分かりやすく話をするということもできたらよいよね、ということで目標に据えておきましょう。

 

たぶん、分かりやすく話をするうえで自分にとって一番必要なのは、必須でない話を飛ばすこと。

話すべきことが幹のようにあって、補足情報として枝葉がいくつも付いている。枝葉は誤解を生まないため、あるいは理解を助けるために役立つものではあるけど、必須ではない。

なぜなら、誤解を生んだら解消すればよいし、相手に伝わらなければそれこそ質問をしてもらえばよいから。枝葉がない方が話が短い分、正しく伝わるということもよくあるだろうし。

 

「分かりやすく伝えるためには」ということは常に考えながら話をしているし、現状枝葉の部分も、必要があると思って話していることではあるけど、それをもう少し精度良く取捨選択できるようになっていきたい。

 

 

②縁を大切にする

去年は自分から連絡をしたり、向こうから連絡をもらったりで続いた縁だったり、久々に復活した縁もあったりした。

今年も、大切にしたい縁は積極的に、疎遠にならないうちにいろんな人に会っておきたいと思う。年に一度くらいでもよいので。

 

なまじ一人でも時間を潰せる人間ということもあって、自分から連絡するのが大概億劫ではあるのだけど、相手から嫌がられるということもまあそうそうないので、思い立った時にちゃんと行動していきたい。

 

 

③資産運用する

きちんと資産運用した方が、普通預金に預けているよりも利回りがはるかに良いことはもちろん理解はしていたけど、今まではめんどくささ>リターンだった。

ある程度収入も安定してきたし、運用に回せるお金も多少は増えたので、そろそろ始め時かな、と思い立った。

 

ので、新年早々NISA口座を開設した、というか審査中。

そんなに複雑なアレコレを勉強する必要はなさそうなので、適当に投資信託でいい感じでヨロシク!wでいこうかなと思っている。

 

 

④読書をする

まあ今でもしているのだけれども。

去年友達から薦められて読んだ、恩田陸の『蜜蜂と遠雷』がはちゃめちゃによかった。

ピアノコンクールを題材とした話で、文章での表現が難しいであろう音楽を、これでもかというくらいの表現力で見事に描いている。

一番好きな本が塗り替えられると同時に、読書ってええなあ・・・と改めて思った。

 

今は恩田陸の作品をちょこちょこ読んでみたり、アマプラ会員なら無料で読める本をいくつか読んでみたりしている。

音楽と同様、読書の好みも割と雑食なので、気になった本や人から薦められた本は、積極的に読んでいきたい。

 

 

⑤勉強に本腰を入れる

去年の夏ごろに税理士簿記論の勉強を始めた。

繁忙期を除いて1日1時間と緩めに、2年後に受ければいいかな~のこれまた緩めな目標設定。

必要勉強時間は450時間くらいと言われているので、2年間あればまあ十分でしょうというお話。

 

受験は来年の夏になるけど、まだ一通りテキストをさらっている段階。テキストが全部終われば、その後は暗記と問題演習の繰り返しになる。

テキストに従って進めていけばよい段階と違って、結構ダレやすいフェーズに入ってくるので、サボらず時間の取れる時はちゃんと継続していきたい。

 

というか、テキストだけで4冊もあってひっくり返っちゃった。これだけで15,000円した。

テキストにも問題集がついているけど、個別にもっとボリュームのある問題集も売っている。さすがに買わずにネットやらの力に頼ろうと思ってはいるけど、もうちょいお安くなりませんでしたかね・・・

経理のお仕事をしているのに、資格取得のための補助は弊社には無さげ。それなりに人の多い会社だからそれくらいあっても良くないか!?

 

 

⑥It go等倍速をノーミスクリアする

いい加減クリアしろ

 

ADOFAIのお話。ちょこちょこ続けていてはいたけど、去年自覚なくミスすることがあまりにも増えてきて、イップスか?と思いつつアレコレ調べたら、キーボードがたまに反応してくれないことが発覚した。

ので、せっかくの機会だしゲーミングキーボードを買ってみた。今までキーボードはさすがにゲーミングでなくてよくない?と思っていたけど、買ってみた感じ結構いい感じ。

耐久性が単純に高いということがかなりプラス評価。打鍵音もそんなにうるさくないものを買ったので、カタカタはしつつもうるさくはない。良い。

 

ADOFAIのパフォーマンスもだいぶよくなった。なおいまだに

1回98%までいって頓死したので、そろそろクリアしておきたい。

指先じゃなくて指の腹で押すようにしたらトリルが結構安定するようになってきたので、早ければ今月中に達成できそう。

カスタムレベルも面白そうな譜面を紹介している動画を見つけたので、まだまだ遊べそうこのゲーム。

 

 

⑦サモラン全ステ野良カン10ミス以下を達成する

ドンブラコ カス

 

残っている(というか目標にはしていなかったけど)のは、アラマキ・ダム・ドンブラコ。うーん厳しそう

アラマキはまあいけそう、ダムも初野良カン時が11ミスだったことを考えると、まあ編成次第でいけると思う。400スタートになったし。

ドンブラコは直近で400スタートなのに15ミスだったので、よほど編成と野良に恵まれないと難しいかもしれない。

 

でもまあ、ドンブラコも860までノーミスでいけたことを考えると、波に乗れさえすればいける・・・はず・・・

400スタートになったことで、時間的制約はだいぶ少なくなったので、高い目標ではあるけど、達成できるように頑張りましょう。

 

 

⑧えーぺっくすもうちょい上手くなる

去年の秋頃から謎モチベが湧いてきて、いまだに衰えていない。

スプラとかと比べると、画面から得られるはずの情報をかなり取りこぼしている自覚があるし、エイムもまだまだ伸びしろがあると思う。

 

具体的にこのランクに行きたいというものはないけど、単純にもう少し上手くなりたい。自分が納得できるレベルにしておきたいというか。ランクシステムにテコ入れが入ったら変わるかもだけども。

まあそんなに真剣にやりこむというものではなくて、今続けているエイム練習ソフトを

毎日引き続きやるとか、そんな程度のことではある。

今はスキルマッチがあるので、自分の成長が目に見えにくいというのもある。まあ、ゆるゆると続けていきましょう。

 

 

⑨旅行に行く

去年は遠出をあまりしなかった。旅行という旅行は、年初の諏訪、夏の房総・伊豆・大阪くらい。観光というか、宿に泊まって温泉でゆっくりするみたいなことをしていない。したい。

早くも2月か3月くらいに旅行に行く話が出ているので、西の方に行ってのんびりしつつ旅の雰囲気に浸かりたい。

夏には親を引き連れて四国に行こうかなあと思っている。母親、ずっと石鎚山に登りたがっているので。今年還暦だけど大丈夫かしら・・・

 

どうでもいいけど、いい加減遠出した時には職場にお土産を持っていく人間にならねばなあと思ってはいる。いつも貰ってばかりなので。

一回お土産を買ったことはあったのだけど、出社のタイミングで持っていくのを忘れたし、賞味期限が迫っていたので結局自分で食べた。社不

 

 

⑩好きな音楽を見つける

一応ちょこちょこ手を伸ばすようにはしていて、インディーズバンドを集めたプレイリストを仕事中に流していたりはする。

去年特によかったのはこれ。

www.youtube.com

インディーズとは???ってくらい再生数行ってるけど、ともあれめちゃくちゃに良かった。

他の曲も雰囲気が好きな曲ぞろいだったので、しばらく聴き漁ってみようかなの気持ち。オシャレサウンド

 

あとはSIX LOUNGEもプレイリストにあった。リカという有名な曲が好みじゃなかったから今までノーマークだったけど、w.o.d.と方向性は近そうだから、もう少しいろんな曲を聴いてみようかなと思った。

www.youtube.com

 

好きな音楽に出会えた時はやっぱり幸せなので、変わらずアンテナは張っておきたい。

 

 

今年もほどほどに頑張っていきましょう。

道歩いてると後ろが気になってちょこちょこ振り返ってしまう

人生で一番年末感のない年末だけど、過去から学ぶことは大切なので今年も振り返りましょう。

 

 

①収入を増やす

無事に増えた。まあ、正社員に登用されたのでさすがに上がる。

後半はやることが増えた(というか仕事量は変わらないまま人が減った)ので、大っぴらに残業ができた。なお在宅中の仕事量

 

来年も引き続きやることは増えそう、というか年始から中旬までずっと多忙注意報が出ているので死んでしまうかもしれん。

今年と変わらないペースなら貯金の目標は達成できるので、無理しない範囲で働いていきたい。残業代が出る、素晴らしい文化

 

 

②眠い時の機嫌をどうにかする

改善(当社比)って感じ。良くなってはいない。

機嫌をどうにかする前に、寝不足にならないような対策は色々と取ってきたけど、隣人騒音問題で無に帰した。

眠い時は人と触れ合わないという対策が、結局一番良いんだよな。

 

テンションがローに入ってる時にギアを上げることは、たぶん今後も含めてできないんだろうと思う。

ほっとかれるのが一番、自分にとっても周りにとっても良いと思うのだけど、自分自身、子どもかよとも思う。

ローなりに意識づけでちょっとマシになったかな、という気はするので、今後の自分に期待ですかね。

 

 

③エアロバイクを続ける

腰痛対策に…と思ってたら、かえって悪化したのでやめた。1日30kmとかを続けていることもあったので、たぶんやりすぎ。

本物の自転車や、自転車型のエアロバイクならまた違うだろうけど、足だけペダルがあるタイプなので、思ったより正しい姿勢ができていないのかもしれない。

 

この前ふと漕いでみたら、特に悪くもならなかったので、また再開しようかなの気持ち。

自分の場合は、骨盤や股関節を動かしている方が調子が良さそうなので、無理しない範囲で続けていきましょう。

 

 

④美味しいものを食べる

SUSURU TVを観るようになったので、行きたい店がラーメンに侵食され続けた。

まあ、行きたいと思ったラーメン屋には割とちゃんと行ったと思う。

 

他にも、人とご飯に行く時とか、人から薦められた時とか、行きたいと思っていた/思った店にはまずまず行けたかな。

感動するほど美味しいものというと、大阪で食べた鶏白湯ラーメンが真っ先に思い浮かぶけど…

 

自炊はやや進歩くらい。美味しさの方面というよりは、自分が美味しいと思う味にするための感覚を、前より分かってきたという感じ。

手間暇かけて90点の味を出すよりも、短時間で70点くらいの味で良くなってしまいがちなので、たまには美味しいものを作る日があっても良いかも。

 

 

⑤感謝と謝罪をちゃんと伝える

まあぼちぼち達成できたかな。感謝の方はちゃんと口にできていたと思う。

謝罪の方は、前々から感じていたことをよりはっきり感じるようになって、特に変化はなかった。

 

謝罪は、もちろん非を認めることなので、本心で納得していないことに対して謝罪をすると、その後自分を改めないといけなくなる。

相手に不快な思いをさせた時、自分に非があったり自分が譲れる部分なら、謝罪はきちんとする。

でも、譲れない部分の謝罪はしたくないしするべきでないと思う。申し訳ないけど譲れない、という意味の謝罪はあると思うけど。

 

適当に謝って場を収めてよしとする人間でありてえ〜〜〜〜と思わなくもないけど、結局それって、同じことで人を怒らせ続けることになるだけだと思うんだよな。

 

 

⑥旅行に行く

ちょこちょこ泊まりがけの旅行はあったけど、旅行ってほど旅行はしてない気がする(謎)

まあ、思い返すと諏訪・房総・伊豆・大阪と、季節に1回ペースでは行った。夏に偏りすぎて実感がないのかもしれない。

 

房総の自転車旅は、やっぱり記憶に強く残る。

この前友達と飲んでた時に、過酷な旅ほど記憶に残りやすいからまたやりたいという話になった。

身体が悲鳴を上げることを除けば、確かに変なことをした旅行の方が強く思い出として残るんだよな。

身体が悲鳴を上げることを除けば。除けなくないか?

 

 

クソゲーに手を出す

今年はまともなゲームが多かった気がしてたけど、ポゴmap2,3、ALTF4、only up!、sumomanと、全然やってた。

この中ではやっぱりポゴが2つも3つも頭抜けていると思う。

 

登山ゲーや高難度ゲーは、難しさに理不尽を感じることはないけど、操作面に難があると途端にストレスを感じる。

操作や判定で難しさが変わるのは違うだろ派閥にいるので、純粋な難しさで売ってるゲームを、今後も触っていきたい。

aim climbのmap2はよ

 

 

⑧初代ぷよにおいて何かしらの変化を作る

悪い方向に変化した。

S級は人数不足で開催中止、Bぷよレートはいよいよ限界集落

 

人がいる限りは続けるけど、正直モチベを保つことは難しいし、それを打破するなにかも思いつかない。

別に人として当然だと思うけど、初代ぷよを広めるために別のことします!って言って結局別のことしかしなくなる人、今まで見過ぎて無になってしまった。

自分もBぷよレートやってから別ゲーやってるわけで、それらと何が違うかと言われたら答えに窮するんですけどね。

広めることが義務なわけではないんだし。ただ広めてます!みたいな顔をされるのがきつい。

 

 

⑨ココアについて深く考える

変わらず飲んでたけど、深く考えたことはなかった。反省。

産地ごとのチョコレートを買って、使ってるココアパウダーに混ぜてみて違いをみてみるとか、ぱっとできそうなことも思いつくから、時間がある時にやってみようと思う。

 

目標に立てていたこと自体忘れ去っていたし、ちゃんと振り返ることは大切やな…と謎の気づきを得た。

 

 

⑩後悔をなるべく作らないようにする

やろうと思ったことは大抵やれたかな。勉強にしろ、自転車旅にしろ、人への連絡にしろ。

 

もともと自分から人に連絡するのが苦手で、向こうから連絡してくれる人しか周りに残っていないのかもしれないけど、それでも久しぶりに会っておきたい人もいるので、自分から声かけて会えたのは良かった。

もともと友達なら、まあ声かけて断られることもないし、自分が大切にしたい関係は、疎遠になる前に会っておこうと改めて思った。年一回とかでも。

 

やろうか迷ったことはやる、決断に迷うことは考え抜いて納得のいく結論を出す。

自分にとっては大切なことなので、今後も心に留めておきたい。

 

 

晦日に書こうと思ってたら明けてしまった。

よい1年でございました。よりよい1年にする気持ちで生きていきます。

全人類よ灼熱カバディを読んでくれ

今更書くようなことでもないくらい人気のある漫画だけど、最新話があまりにも良かったので勢いで書く。

基本的に先読みはしない派だけど、TLのごく一部が沸いていたのと、更新が2週間先だったので先読みした。良すぎた。

 

 

タイトルにある通り、題材はカバディカバディはインドの国技で、走る格闘技とも呼ばれる。

基本的には鬼ごっこに近くて、1人の攻撃手が複数人の守備を相手にタッチしていく。タッチした後、自陣に帰れれば得点。それを交互に繰り返す。

ざっくり攻撃・守備というポジションはあるけど、誰が攻撃に出てもいいし、守備は攻撃手も参加する。

 

主人公は元サッカーのスペシャリストで、通称「不倒」。

一度もファウルされたことがなく、カバディにうってつけなのでは!?ということで、勧誘を受けるところから始まる。

初めはネタスポーツと捉えていた主人公も、次第にその熱さに触れてのめり込んでいき…という内容。

 

まあ題材が特殊なもののよくあるスポーツものの導入だし、初期は絵も粗めかもしれない。

でも今はめちゃめちゃに絵が進化しているし、大ゴマのクオリティがやばい。スポーツ漫画の魅力はここぞという時の大ゴマだと思うけど、こんなに絵が上手いのはスラムダンク以来では?

 

主人公は攻撃手で、目標に同世代最強格の攻撃手である部長を据えている。

この部長、体格に恵まれないどころか虚弱であるものの、相手の虚をつく攻撃で得点を量産する。強い。かっこいい。

主人公も、サッカーという走り続けるスポーツで活躍していただけあり、どんどん新たな技術を習得して頭角を現していく。

 

もちろん才覚溢れる人たちが活躍する姿も面白いのだけど、才能に苦しむ人や初心者の苦悩や葛藤もスポーツ漫画の面白さ。そしてこの漫画、それを余すことなく描いている。

カバディは相手にタッチされると一時的に退場し、味方が相手をタッチすると再びコートに戻ることができる。

部長は言うまでもなく強いので、タッチされても何度もコートに戻してくれる。

でも自分は未熟なので、相手の攻撃手を倒すこともできず、ただタッチされるだけ。タッチされるためにコートに戻るようなものだ。

 

これはほんの一端だが、そうした苦しみを、カバディならではの特徴を交えて描く。

時には自校、時には相手校の選手に、それぞれの苦しみと、それを乗り越えるストーリーがある。

モブがモブでなく、それぞれに成長がある。

 

作者はスラムダンク世代のようで、影響を受けたであろう雰囲気はそこかしこに感じる。

スラムダンク好きな人なら間違いなくハマるし、そうでない人も、絵は今風だから読みやすくはあると思う。

今270話くらい、マンガワンでなんと無料で読めます。この作品を初めて読めるということに羨ましさを感じつつ終わります。

月1回は何かを書くようにしたいのだけど

ネタがない!!!!!!

ので近況のアレコレというお茶濁し。

 

 

・仕事がバカ忙し(かった)

9月で上期が終わるので、それまでにやらないといけないあれやこれやと、四半期決算のあれやこれやが重なった。

月の半ばは残業がないからアレだけど、9月下旬〜10月上旬で月60時間ペースの残業だったので心が死んだ。

 

あまりにしんどいから、出社時はめちゃめちゃ頑張って作業を進めて早く帰ろうとしてたけど、早く終わらせたぶん他の人の作業が降ってきて、普通に頑張って長時間働く機械が生まれた。なお在宅時はアホほどサボった

まあ他の人の作業が来るのは分かるけど、そのぶん全体の進捗が良くなっているので、ちょっとでも早く帰れたんじゃないすかね!!!!と思いながら真っ暗なオフィスを後にする日々。

がようやく落ち着いた。

 

とはいえ、4月に入った有能新卒くんが10月から別のチームに行くので、そのぶんのしわ寄せがどこに行くのか分からなさすぎて今後が怖い。

面談で「まだ余裕ありますか?」と訊かれたので「月末月初はギリギリです!!!」と答えておいた。かといって他の人にも余裕はなさそう。人が必要なのでは?

とか言ってたらしっかり担当が増えた。なお給料は

 

 

・最近はお勉強

職場で受けさせられた試験のお勉強とAGESのRTAが終わったので、空いた時間で何かしたくない?となった。

せっかくなので、かねてから勧められていた税理士簿記論のお勉強を始めることに。

 

必要時間が500〜700時間とかなり骨太だけど、まあ急ぐものでもないので、1日1時間くらいのペースで、2年後に受ければ良いと思っている。

月末月初は忙しくて平日は時間取れないし、土日でも1時間以上は勉強したくない民なので、ゆるゆる参りましょう。

 

テキストが1冊終わって、「あと1冊やってひたすら問題集解けばいいなら意外と楽勝じゃね~~~~?」と思ってたら、買った当初からさらに2冊出てたらしい。300ページを4冊????????????

 

 

・20代が終わる

らしい。実感がない。

20歳の時に30歳の人が言っていた、「特に20歳の頃から成長がない」という言葉、ようやく理解できた。

というか、25歳くらいまではそれなりに変化や成長もあったと思うけど、どんどん少なく、緩やかになっている気がする。まあ決して悪いことではない。

 

それでも、20代に後悔は残さないようにしようと思うので、久しく連絡していない人とかに連絡してみたりもした。

つい先日、声をかけられて学生時代のバイト先の友人と会ってきた。年1回でも連絡しておけば関係は続くよね、という話になり、連絡不精な自分を少し変えてみるべきかもなと思うなど。

 

体力が落ちたという実感もあまりないけど、運動しないと落ちるものではあるので、軽くてもいいから続けていきたい。

 

 

ゴッドフィールドとかいう時間泥棒

3000に乗った後も潜ってたら3200ちょいまで上がって、せっかくなら100位目指すか〜〜〜と思ってたらそこから900溶けた。

麻雀で鍛えたので、負けがこんでもプレミはあんまりなかったと思うけど…

負けっぱなしは癪なので、潜り続けて3000に戻した。なぜオレはあんな無駄な時間を…(画像略)

 

運ゲーなのは確かなのだけど、勝率5割キープは難しくないはずなので、結構な下振れを引いたと思われる。運ゲー、よくない

数字を目標にすると、それに向かって一直線なタイプなので、1ヶ月で1000試合くらい潜った。アホでは?

反動で、ゴッフィをやってた時間に何をすればよいか分からなくなった。ブラウザで潜るか

 

ゴッフィは麻雀と似ている。ゲームシステムもそうだけど、ステータスは点棒、有利状況では負け筋(放縦)を潰して、不利状況では勝ち筋(高い手)を無理やり作りに行く。

比較的早めに順応できたのは、このあたりの考えが身に沁みついているからかもしれない。初手でおおまかな勝ち筋を考えるのは、麻雀の癖みたいなもの。

 

 

・ADFAIが楽しい

RiJで見て気になってはいたけど、いざ自分でやってみるとまあ楽しいこと。

リズムゲーはぱるメロ以来だけど、絶妙な難易度だし覚えて叩けた時は気持ちいい。

 

DLCもまあまあ楽しかったけど、球が3つになるのがハマらず。

メインステージと王冠島のクオリティが高すぎる。

一応全ステージタイムトライアルくらいはやろうと思ってるけど、DLCの方どうしようねえ…

 

ユーザーの創作譜面の方には手を付けていないけど、あらかた終わったら評判良さそうなやつはやってみようかなと思う。

一生遊べそうだなこのゲーム

 

 

・健康診断で要検査があった

それなりに健康的な食生活を送っている自負はある(なお朝食抜き)ので、今まで要検査項目が出たことはなかったのだけど、今年の健康診断でついに出た。

HDL(善玉)コレステロールが基準値以下。運動不足や喫煙が原因でなるものらしい。

運動は全くしていないわけではない。喫煙はなんとも。5月に辞めたけど、なんだかんだふとした拍子で買ってしまうこともある。

 

病気の兆候を放置しておくのはさすがに嫌なので、早々に検査をしてきた。結果は何ともなし。

コロナにかかって回復した3日後とかに健康診断があったので、単に体が回復しきっていなかったのでしょうとのこと。まあそうですよね。

ただ、体重も血圧も低いので、ちゃんとカロリーを取ってくださいと怒られた。デブ活始まる

 

 

・禁煙(仮)

5月頭に禁煙を思い立ち、3か月くらい一切吸わなかったのだけど、8月と9月に1回ずつ、今月に仕事がバカ忙しいストレスで3回くらい買ってしまった。

吸わない方が体調は全体的に良いのは間違いないし、吸いたくなる原因のイライラはニコチン切れによるものも多いというのも分かる。

それでも関係なしにストレスを感じることはあるし、それが瞬間的なものであればあるほど、逃避の選択肢として優秀なんだよな。

 

喫煙者の友達と飲んだ時だけ吸うくらいの、つかず離れずの関係でいたいとは思うけど、日常的なストレスのはけ口として存在してほしくはない。

どっちかというとストレスの対処法を考えた方が良い気がしますね。

ゴッドフィールド"完全考察"

そんなものはない

 

辞め時を見失ったままレート3000になったので、あれやこれやを書いてみる。

1140試合くらいで到達。直近だと400試合で600上がったみたいなので、レートプラマイの傾斜もあるけどざっくり勝率6割弱になってる。

 

 

・買うは強い

手札を回すのが強い、つまり手札を増やすのが強いゲームなので、相手の手札を削りつつ自分の手札を増やせる買うは強い。

 

無属性攻撃は、攻撃力に対して値段が安いので全部買う。防御は等価なので自分の手札とも相談だけど、相手の防御を削れるのは強い。大体買う。

15円以上のものは基本買わない。虹のカーテンは微妙だけど、ほぼ買わない。

回復系はいわずもがな。

売る・両替も大体買う。どちらも相手にワンチャンを与えやすい行動なので、自分が使わないとしても買って損がないことが多い。

 

とにかく安いものは買う。5円以下はスマイルの貝がら以外全部買う。スマイルの貝がらは腐ることも多いから微妙。

使わない=他の神器に変わらないということなので、相手の手札にあっても問題ない。

 

土星の指輪買ってからニコニコしながら無属性ぶっぱしたら土星の指輪返って来たし自分の指輪はスーパーミラーで返って来たしで2回死んだ試合もあった

 

 

・売るも強い

売るで殺すのが一番気持ちいい

スーパーミラー以外で防げないので、売るをフィニッシュブローにするのは大いにあり。

金のこん棒も、売る合戦になって最終手元に残ることもあるので、相手のステータスをすぐに削りたい状況以外は売らなくてよいと思ってる。

 

売るのは基本的に15円以上の神器。

ハートの貝がらは中盤以降いらなくなることも多いから割と売る。虹のカーテンはよっぽどじゃない限り売らない。

複数売りで削り切るのもまあ強いけど、相手から売るが返ってくることも多い。売る順番はちゃんと考える。

逆に言えば、相手がよくわからない売るをしてきた場合、次に20円以上の売るが来る可能性が高い。自分にも売るがあるなら、必要なものでも歯を食いしばって売る。

 

 

・両替は売る15円ケア

両替は奇跡のためのMP増やしに使うことが多いけど、MPを増やすと売るが飛んできやすい。

その後の立ち回りが崩れないように、15円売られても良いようにあらかじめMPに15足しておく。オーラを2回撃ちたいなら27。

中盤までなら、10円残すことも多い。その後の買うが腐らないので。

 

HP全振りは基本的にはしない。MPをできれば10、妥協して7、最低でも6は残したい。

10あれば大抵の奇跡を2回は撃てる、7あれば泉を撃てる、6あればオーラと壁を撃てる。

HPに寄せたい時はかなりひっ迫してる状況ではあるけど、奇跡でワンチャンを起こす下地は残しておきたい。

 

 

・初手の優先順位

人によるとしか言えないだろうけど、自分はホウキ>強い奇跡>ロマンス回復>ハート回復>買う>守護封印のつぼ>弱い奇跡>スマイル回復>天の川。

相手に買われたくないものから使っておく。

天の川が低いのは20円で等価だから。買われても正直そんなに痛くない。

 

この前ゴッフィを勧めた友人が、初手ホウキ→買う→コブラ→さよならの剣で勝ったらしい。うーんこの

 

 

・闇を通す

まーーーーーーじで大事。あと闇ケアしない人は意外と多い。

勝ち試合の1割くらいは闇で勝ってたと思う。

 

相手の防具の状況を想像しながら撃つだけではあるけど、よくある状況以外で意識したいのは、無属性を跳ね返した直後。

自分が強い無属性を撃った後だと、相手にターンが回る分、防具を引かれる可能性が高まる。

相手の攻撃を返した直後だと、即自分のターンになるのでやや通しやすい。まあ相手が攻撃モリモリで防具もモリモリだったらその限りでないけど…

そう言う意味で、ランダム剣(変換放棄)も結構強い。

 

奇跡の闇を連打するのもめっちゃ強い。

弾く防具を使うと弾くが優先される悲しい仕様があるので、ちょっと通しやすいというアレもある。

 

価値の高い防具を削れることもあるので、できるだけ精度高く状況を探りつつ撃つ。

苦しい状況からワンチャンを通して勝つのは、闇属性が筆頭になるので、適当に撃つのではなく、無属性で探ってから撃ちたい。

 

 

・虹のカーテン強い

売るで飛んでくること多いけど、過小評価されてると思う。

昇天弓、キネ、土星の指輪、ワンド、ヤバい奇跡、闇あたりをマルっとケアできるのは超強い。

 

闇ケアを考えないで済むのはかなり強くて、防具を常に使い切れるからカードが回る。

更に言えば、跳ね返しが少し怖く無くなるので、無属性殴りを通しやすくなる。

 

一家に一台レベルで欲しい。

キネぶっぱに虹のカーテン対応気持ち良すぎる。なお普通に攻撃30ぶんで死ぬ

 

 

・無属性で殴り勝つ

武器も防具も豊富なら、無属性で殴り勝つことも結構ある。

武器は攻撃力の低いものから撃つのがセオリーだけど、自分の防具が豊富か反射剣があるなら、高いものから撃ってよいと思う。

早いうちから相手を苦しい状況に立たせて、その後を有利に立ち回りたい。

 

他の神器次第だから一概には言えないけど、攻撃10以上が3つくらいあるなら、殴り勝ちを勝ち筋として意識する。

 

 

・キネぶっぱ

勝ち筋が薄くなって来たら撃つ。

体感勝率5割を切ってるところ、5割で勝てるのはでかい。

相手にウスがあることもあるから5割を超えるけど、虹のカーテンもあり得るからまあトントン。

 

相手だけ30を割ってる時に撃つのは、個人的には悪手。ステ有利じゃないならアリ。

 

 

・ワンドは取っておく

17くらいで撃ってくる人もいるけど、25~30くらいは乗せないともったいない。というか、基本的にはフィニッシュブローにしたい。

ワンドにせよ指輪系にせよ、引っ張りすぎると買われるリスクはあるけど、フィニッシュブローになりうるものは、可能な限り最後まで取っておきたい。

 

攻撃力増強系の神器は多い。

ワンドあれば7~8割は勝てるので、しっかり使い切って倒したい。

 

 

・閃光の指輪はタイミングを考える

暗雲や夢は払いにくいから使い得だけど、閃光は払いやすいから、武器が整っていない時は使いたくない気もする。

武器が豊富でない時は待って、即叩ける態勢を整えてから撃つのがよいかも。反射剣があるならなおさら。

 

 

麻雀が6割運だとして、ゴッフィは頑張っても8割が運。

うんひもでタライが当たっても泣かない。

アラサー、チャリを漕ぐ

1日目 東京の真ん中らへん〜富津 120km(徒歩3km)

チャリダーの朝は遅い。

宿のチェックイン21時にしてるしなんとでもなるやろ!と思いながら前日夜更かしして10時発(生活習慣の乱れ)。

 

相も変わらず都内は特に見所もなく、適度に国道を避けつつ淡々と進む。

千葉に入る手前に休憩した直後、肩の痛みで全く動けなくなった。最近、妙に肩甲骨が痛い。原因はおそらくRTAのやりすぎ。

奇跡的にリュックに残っていた湿布を貼り、なんとか再出発。

 

昼は千葉で気になっていたラーメン屋に行こうと思っていたけど、暑さに食欲を抹消されたので、適当にサイゼリヤに入った。

めっちゃ爪楊枝がうるさいおっちゃんが隣にいて、早く出てくれ〜と思っていたら、こちらを見てなのかキッズメニューの間違い探しを始めやがった。

爆速で間違い探しと食事を終わらせ席を立った時、おっちゃんはウンウン唸りながら間違い探しとにらめっこをしていた。がんばれ

サイゼの間違い探し、昔よりだいぶ簡単になった気がする。

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サイゼリヤを出て少し走ると、金色のマッチョが2人いた。どうやらジムらしい。

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途中神社に立ち寄りつつ、ひたすらに南を目指す。

渋滞中の国道で、車に抜かれた時に助手席から何かを叫ばれた。若いニーちゃんだったので、煽られでもしたのかと思ったが、一度信号で追い抜いて登り坂でまた抜かれた時、ファイト!と言われた。

軽く手を挙げて応え、再度追い抜き三度抜かれた時は、窓から手を振られた。いいやつかよ。こちらも手を振りかえしておいた。

 

今回は駅に寄りながら進んでみたけど、やっぱり八幡宿か五井あたりから、急速に田舎化が進む。よい。

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スマホに頼りきりで進むのも味気ないので、大体方角を合わせて進む。

が、違和感を覚えて確認するとあらぬ方向に進んでいることが結構あった。もしかして方向音痴?

姉ヶ崎の駅前には謎のゆるキャラがいた。このなりで神は無理だろ

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君津には人見神社という、高台にある神社がある。

前に原付で来た時にたまたま立ち寄ったが、大層景色が良いので寄りたかった。

太ももどころか身体ごとはち切れそうになりながら登ると、夕暮れの景色が広がっていた。

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この時前輪を確認すると、少し空気が少なくなっている気がした。

体重かけることもあったしこんなものかな、と思いながら急坂を下ると、明らかにタイヤに不具合がある。

幸いすぐそばに自転車屋があったので向かうが、閉まっていた。

次の自転車屋は6km先、少し遠回りになるが、それくらいならなんとかタイヤは持つだろうと思い出発する。

 

閉店前に到着すると、果たして店は閉まっていた。

絶望を感じながら電話すると、お盆休みに入っているらしい。

一応先にも自転車屋はあったが、電話がつながらず万事休す。

 

まだパンクであるか確証が持てなかったので、ひとまず宿に向かうことにする。これまた6km、タイヤはかなり怪しいがなんとか着けそうではある。

途中、庭先で靴を洗っていた奥さんに声をかけ、空気入れを貸してもらったが、空気が一向に入らない。実はこの時、緩めなければいけないピンを緩めていなかったが、全く気づいていない。愚か。

いよいよダメかもな…と思っていたところ、車で宿まで送ってもらえそうな雰囲気になったので、慌てて断って出発する。歩いても30分程度、さすがに申し訳ない。

 

空気の抜けたタイヤで走ると、足に過剰に負担がかかる。

限界を感じ、宿まで3kmの道のりをトボトボ歩く。

ナビに従って歩くと、海岸に出た。Google mapさん??????

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真っ暗な道を抜けつつ、へとへとで宿に辿り着く。

空気入れを借り、今度こそピンを緩めて空気を入れるが、タイヤから空気の抜ける音がする。よくよく見ると、タイヤが破れていた。この世の終わり

 

先ほどかけた自転車屋からも折り返しがあったが、そちらもお盆休みらしい。

とりあえず片端から電話をかけてみると、10km戻ったところにある店は、翌日も営業しているとのことだった。

この店、タイヤに異常を感じたところから3kmも戻ればあった店である。

まず電話をしなかった自分の愚かさを呪いつつ、2時間の徒歩に備えて早めに床についた。

 

 

2日目 富津〜野島崎〜富津 140km(徒歩10km)

自転車屋が開くのは10時、8時前に出れば十分間に合う。

一縷の望みをかけてビニールテープで穴を塞ぎ、再度空気を入れてみたが、100mで空気が抜けた。

 

既に日も高く、汗だくになりながらひたすら北上する。

途中、メダカの無人販売所を見かけた。メダカの無人販売所って何?

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10時前に自転車屋に着いたが、もう店は開いていて見てもらえた。

マウンテンバイクのタイヤは取り扱いが少なく、店員さんが探しに行く。

祈るような気持ちで待っていると、2本在庫があったらしい。神よ…

単純に劣化で破れたらしい。後輪は換えたばかりだったが、確かに前輪はいつ換えたか記憶にない。

 

念のため換えのチューブも購入し、朝ごはんを食べてから10時半頃出発。もっと遅くなることも覚悟していたのでよかった。

今度はひたすらに南下する。思い出深い127号線、湊という交差点を超えると海が見えてくる。

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昨日よりも暑く、体力の消耗が激しい。

途中、道の駅のようなところでココアフロートを買った。一瞬でソフトクリームが溶けて手が死んだ。

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休憩を入れても疲れがあまり取れず、ほどなくして見かけた飲食店に入る。

暑さはいまだ食欲を返してくれず、冷麺を頼んだ。

やたらと辛い漬物が大量に入っていた上に、なぜか小鉢でもその漬物が出てきた。漬物屋さん?

ちょうど甲子園で千葉の高校が試合をしており、1点ビハインドから逆転したところだった。

続きが気になるのもあったが、正直もっと休憩したい気持ちでダラダラと食べ、勝利を見届けて店を後にする。辛い漬物、ちゃんと美味しかった。

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海を眺めつつ南へ向かう。11年前はトンネルの車にびびっていた私だが、恐怖心をどこかに置いてきてしまったらしく、何事もなく進む。

館山市に入る時、両側にヤシの木が広がる。昔から印象に残っている風景である。

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この時、台風が近づいていた。台風は南から来るものらしく、風は海から吹くものらしい。そうなんだ。

6m/sで吹く向かい風の中を進む。進めない。

キレ散らかしながらも進み、内陸に入るかそのまま進むかの分岐に来た。

11年前は内側の山道に入り後悔したが、風が強すぎて山道を選んだ。

 

確かに風は弱くなったが、まあまあキツい山道、帰りは通らないことを決意する。

体力を削られながらも気合いで越える。大抵のことは気合いでなんとかなるのである。

最南端の野島崎に着いたのは15時過ぎ、おおむね予定通り。

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あとは宿に帰るだけである。

山道を通らないぶん5kmほど遠回りになるが、ずいぶん平坦で走りやすい道を進む。

が、館山に入る前に風が吹き始めた。なんでさっき南から吹いてたのに北から吹くわけ??????

 

しばらく漕ぐが、多少の登り坂もあり、すぐに限界が来た。気合いではどうにもならないこともある。

一応朝に携行食としてメロンパンを買っていた。パンはエネルギー効率が悪く、携行食には羊羹などが適しているとされている。

しかし、炎天下で無理やり食べるものなど結局スポドリで流し込むのだから、パンの方がいくぶんマシである。

 

メロンパンを無理やり詰め込み再出発するが、どうにも足が重い。

なんとかバイパスに出てゆっくりと走っていたが、頭痛を感じてバーミヤンに避難した。今回ファミレスによくお世話になる。

エネルギー切れの可能性もあるのでチャーハンを食べ、1時間弱休むことにする。

 

店を出た時には18時頃で、だいぶ涼しくなってきている。

頭痛は少し軽くなったが、今度は鼻水が止まらなくなってきた。

頭痛と鼻水、思い当たるのは風邪か重度の花粉症である。今は夏なので風邪の可能性が高い。

ドラッグストアで鼻水に即効性のある風邪薬を買い、飲んでから走り出す。結局宿に着く頃まで止まらなかった。

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自転車旅では朝が早いぶん、日が落ちてから走ることはあまりない。

しかし、この日は出発が遅くなったことと休憩(あと単純に距離が長い)で、ラスト2時間は真っ暗だった。

国道だから常に街灯が1本は視界にあるし、気温がだいぶ下がるので相当走りやすかった。

気温が高いうちはあまり走らず、十分下がってから動いた方がよいのかもしれない。もしかして真夏に自転車旅するの馬鹿?

 

なんだかんだで20時頃、初日と同じ宿に帰還。

外での活動が12時間を超えるとさすがにフラフラになり、前日よりもさらに早く寝た。

 

 

3日目 富津〜東京 110km

この日は台風の接近により、昼頃に雨が降る予報だった。

早めに出て国道を走り、本降りはファミレスでやり過ごしたいと考えていた。

考えていたが、出発は10時だった。チャリダーの朝は遅い。

 

雲は厚いが日差しは出ており、湿度がとにかく高い。結局、こういう天気が一番疲れる。

少し雨に降られながらも国道に出て進むが、1時間もしないうちにファミレスへ逃げ込んだ。ひたすらにキツい。

30分ほど休んで出発する。変わり映えしない景色の中をひたすら進むのはしんどいが、回り道をする体力も残ってなかった。

 

会社の工場が立ち並ぶエリアに入り、飲み物がなくなった。

次の自販機かコンビニで補充しようと思うが、進めど進めど見当たらない。

喉の渇きが強くなった頃、ようやくコンビニに辿り着く。

フラフラになりながらスポドリとサイダーを流し込む。ちょっと体調がまずいかもしれない。

 

変わり映えしない景色を進むのに耐えられなくなってきたので、少し駅の方に折れることにした。

川を超える坂を登ったところで、どうにも足が動かなくなり、側のベンチに横になる。

少し進んだが体調は戻らず、近くのファミレスに寄った。

 

ファミレスは涼しく、ドリンクバーで水分補給しながら長く居座れる。

体力は戻ってきたが、代わりに眠気が襲ってきた。眠気は熱中症の症状でもあるので、ネカフェで横になることも考えながら1時間くらい休憩する。

 

眠気はあるものの、店を出る頃にはだいぶ元気になっていた。

天気は小雨、だいぶ涼しく進みやすいのもあり、今のうちに進んでいくことにする。

千葉市に入る頃にはだいぶ雨が強まっていたが、その分涼しく、進む気力がモリモリ湧いてくる。

ネカフェを横目に進み、スポドリ補充のためにコンビニに立ち寄って、店を出た私を出迎えたのは豪雨だった。

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ついに雨雲に追いつかれたらしい。途方に暮れながら、横のゴルフ屋の軒下に自転車を避難させる。

幸い、30分ほどで強い雨雲は通り過ぎるらしく、ひたすらボーッと過ごす。座り込むわけにもいかず、足は普通に疲れる。

小雨になってから再出発、水を跳ね上げてズボンを汚しながら進んでいく。

 

東京に入る時には雨は上がり、お目当ての水門も通った。

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ひたすらに自宅を目指し、帰宅前にハンバーガーを買おうと思い立ったが、ちょうど花火大会の日に当たっていたらしい。

飛び出してきた人を避けようとブレーキをかけた瞬間、派手に転んだ。

自転車旅行の帰りはこける運命なのかと思いつつも、運よく怪我一つせずに済んだ。

 

泥だらけでハンバーガーを受け取り、帰る。

3日間で370kmほどの道のりだった。かなりハードなスケジュールにしてしまったが、それを差し置いても夏には二度とやりたくない。

日焼けでつらい肌をシャワーで流しつつ、そんなことを思うのだった。