音が気になりすぎるのでミソフォニアかもしれない

職場で聴こえてくる音が気になる。

基本的に静かな職場なので、小さな音でもかすかに聴こえてくることが多い。ある人は貧乏ゆすりを続け、ある人は飴を噛む。貧乏ゆすりについては、やめてもらうよう頼んだこともあるが、無意識にやっているのか、やむ気配はない。

 

この「かすかに聴こえる」くらいの音が、昔から苦手だった。

以前に住んでいた家では、上の部屋の住人が、決まって5時にアラームをかけていた。当然私も寝ている時間だが、バイブの同じ音が断続的に聴こえてくると、目を覚ましてしまう。上の住人は絶対に起きず、私が家を出る7時過ぎ、またもやアラームが鳴り始める。その間隔はなんなんだ

 

他にも、丼物をすする音が苦手だったり、貧乏ゆすりは見るだけでも嫌だったりと、気になるものは多い。

聴覚過敏というには、大きく聴こえるような音もないので、単に神経質すぎるだけかと思っていたが、どうやらミソフォニアという病気が存在するらしい。

Wikipediaによると、特定の音や反復的な動きにより、怒りや不安を覚え、時には苦しみを軽減するために、音や動作をまねることがあるとのことだ。

私は同じ音や動作をまねることはないが、最近は音を聴くと無意識に咳払いが出るようになった。咳払いも、人によっては嫌な音に該当するようなので、これも一種の回避行動なのかもしれない。

 

別のサイトでは、規範意識について言及している。「こうすれば音を立てずに食べられるのに」「なぜ音を出すことに気を使えないのか」というような気持ちがあるということだ。これにはかなり心当たりがある。

要するに、いい年をして人がいる所・見える所で、不快な音を立てること・動作をすることに対して怒りを覚える。音そのものに怒りを感じるというよりは、それに気を使えない人に怒りを感じるという方が、イメージは近い。

 

自分がミソフォニアかもしれないと分かったところで、できることはあまりない。原因も、対処法もまだまだ確立されていないからである。

ミソフォニアは、神経系が常に過敏になっている状態らしい。私は、睡眠中に携帯のバイブが鳴ると必ず起きるくらいに眠りが浅いが、原因がここにあるかもしれない。睡眠中は通知を切って対処しているが、眠りが浅いことには変わりない。将来、治療法が確立されるとありがたい。

 

とりあえず、身近にできる対策として、耳栓を買って仕事中につけてみた。

飴を噛む音が漏れ聴こえてきて私は死んだ。