昔はかなり本を読む方だった。幼い頃から絵本が好きで、自分で読めるようになってからは、ダレン・シャンやハリーポッター、バッテリーなんかの、流行ってた本は一通り読んだと思う。
もともと家に大量に本があったので、中学に入ってからは文庫本を適当に読み漁った。
いわゆる近代文学から流行りの小説まで、特にこだわりなく読んでたもんで、学生時代の国語には苦労しなかったことが、読書をしていて一番よかったことかなと思う。
対して映画は、昔から観る習慣がなかった。
まず2時間もじっとして、映画を観続けるということがそれなりにしんどい。面白ければ一気に観てしまえるが、大体面白くなるのは中盤からだし、面白くなるか分からないものを観ているだけでしんどい。
大学時代に「感受性が死んでる」と人に言われてから、週に1本は映画を観て、感想をTwitterに書くということをやっていた。それも長くは続かなかったし、感受性を育てようとして映画を観るの、そもそも感受性が死んでそう。
それでも映画館に観に行くのは結構好き。たぶん強制的に映画に集中させられるから、他のことをやりたいと思う気が起きないのだと思う。そういう意味では、割と映画が好きなのかもしれない。
そんなこんなで、読書とはそれなりに深く、映画とはそれなりに浅く付き合ってきたけど、ここ数年、どちらもまともにしていない。
特に読書離れ。5年前に引っ越した友達にもらった伊坂幸太郎の文庫本10冊、半分くらい読んで積んでる(リグマやる時のマイク置きになってるので正しく積んでる(?))。
それはなぜか。考えるまでもなく、スマホの影響だ。
ガラケーにもガッツリ浸かってきた世代としては、スマホから得られる情報はあまりにも多すぎる。スマホだけで潰せる暇は、ガラケーの比ではない。
時間とともに更新される情報も多いため、テレビを見ながらスマホをいじる、というのは当たり前の行為になった。
そうなると、「ながらスマホ」が当然になって、なにか1つのことに集中する、ということが普通でなくなってくる。
人とご飯を食べてる時はさすがにしないけど、最近は一人飯の時にはスマホをいじるようになってしまった。お行儀がよろしくなくてよ
本を読みながらスマホは当然無理だし、映画を観ながらスマホは、できるけど注意力散漫になって、なんのために映画を観てるのかよく分からなくなる。
かと言って、本や映画に集中するのも、それはそれでしんどい。悲しき現代人の性。
もともとマルチタスクは苦手なはずなのに、勉強も音楽を聴きながらの方が好き(なお聴いてない方が集中できる)だし、配信外でRTAする時は動画観ながらだし・・・
ながらスマホの影響なのかは分からないけど、複数のことを同時にするのが当たり前になってることに気がつく。
飛行機に乗る時とか、スマホをいじりようがない時は映画を観るけど、飛行機乗る機会もそう多いわけじゃなし。
アマプラとか入れば、もう少し観るようになるかもしれないと思いつつ、特に積極的な理由もないので、今日も金をニコニコに落とし続ける日々。