京都の店でカカオラテを飲んだ

飲みました

 

友人の結婚式で京都に行ったついでに、何度か行っているチョコレート屋に寄った。

前に、テレビでその店がサロン・デュ・ショコラに出る様子を観た。その番組で、カカオ豆を絞ってドリンクにする機械を特集していたので、それがお目当て。

 

普通のココアと、例のカカオラテがあったので、両方ともアイスで購入。

ココアの方は美味しかったのだけれど、カカオラテは・・・微妙だった

 

そもそも、ココアとチョコレートの違いは、大きくアルカリ処理の有無と、脂肪分の量にある。

カカオは、もともと飲み物として消費されていたものだったが、酸性でクセが強かった。アステカなんかでは、スパイスを入れて飲んでいたとかなんとか。昔は甘い飲み物ではなかったんですね。

ヨーロッパで広まるにあたり、飲みやすくするために、アルカリ処理と、脂肪分を抽出する製法が確立された。

飲みやすくマイルドになるということは、カカオの特徴が消えやすいということでもある。

 

近年、チョコレートが注目されると、カカオの産地ごとの違いにもスポットが当たるようになった。

単に甘い・苦いというだけでなく、フルーティ・スモーキー・ナッティなど、風味も楽しめるものとして認知されるようになったというわけだ。

対してココアには、カカオの産地による違いという要素が、現状ない。

カカオの特徴を消しているのだから、そもそも産地にこだわっても仕方ない、くらいのアレなのかもしれない。

 

ともあれ、ココアで産地ごとの違いを出すことができれば、チョコレート好きの人にもアプローチしやすい。

bean to barの広まりもあって、カカオ豆自体は比較的入手しやすい。かつ安価。自分の店で出すにはもってこいなのである。

そんなわけで、カカオ豆をそのままドリンクにできる機械にはめちゃめちゃ興味があったのだけれど。

 

まず、香りはかなり強い。悪い意味ではなく、鮮烈な香りだった。問題は味と飲み口だった。

甘みはほとんど感じない。カカオの特徴を残すためなのかもしれないけど、チョコレートを食べた時には甘みと特徴どちらも感じるので、理由がよく分からなかった。

冷たい方が甘みを感じにくいので、ホットだとまた違ったのかもしれない。ちなみに、アイスクリームには同じ理由で砂糖が大量投入されているという小話。

で、後味というか食感というか、口に残る感じがかなり強い。粉っぽい感じとは少し違った(そもそも粉にしてないからそれはそう)ので、たぶん脂肪分の多さが原因なんじゃないかと思う。

 

アルカリ処理をしていないココアパウダーというのも、あるにはある。有名なところでは、ギラデリとかが出してるやつ。

買ったことがあるが、思ったより飲みやすく、しっかり美味しく作れる。

ただ、カカオの特徴を感じるかと言うと、今回のカカオラテほどの香りは感じない。

生産量、というか種類もそれほど多くないので、産地ごとの違いを感じるかを比べることもできない。

というか、この話前に書いたことあった気がすると思ったら、やっぱり書いてた!!!!!!まあええか!!!!!!!

 

まあそんなわけで、豆から直接作るのはなかなかに難しいのかもしれないと思った。少なくとも、いわゆるココアの味に近くするのは。

砂糖の量による違いも気になるけど、いきなり客が「砂糖増やしてもらえますか?」とか言ってきたら怖い。

機械を手に入れて自分で色々試してみてえ〜〜〜〜〜になったので、せめて機械が売ってないか訊いてみればよかったかもしれない。

「この機械売ってくれませんか?」とか訊いてくる方が怖くないか?わかるわかるわかる